JSPページを作成する場合、コメントの記述方法に注意しなければいけません。
普通、他のプログラミング言語では、コメントの内容はともかく、記述方法はそれ程注意することはありませんが、JSPの場合、1つのソースファイルの中に、HTMLのコメント、JSPのコメント、Javaのコメントの最大3種が混在することになります。
HTMLのコメント
HTMLのコメント書式は下記になります。
<!-- HTMLのコメント -->
「<- -」から「- ->」の間は、コメントとして扱われ、ブラウザには表示されません。ただし、HTMLのソースには表示されます。
コメントは、複数行にまたがってもかまいませんし、コメント内にHTMLタグを挟むことも可能です。(ただし、コメント文の中に続けてハイフン(- -)は使用しない方が無難です。)
JSPのコメント
JSPのコメント書式は下記になります。
<!%-- JSPのコメント --%>
「<%- -」から「- -%>」の間は、コメントとして扱われ、ブラウザには表示されません。また、HTMLのソースにも表示されません。
例えば、JSPページをブラウザに表示させた際、IEの場合は、表示された画面を右クリック→「ソースの表示」をクリックし、HTMLソースを開いてみてください。HTMLのコメントは出力されていますが、JSPのコメントは出力されていないことが確認できます。
Javaのコメント
Javaのコメント書式は下記になります。
// Javaのコメント または /* Javaのコメント */
スクリプトレット内はJavaコードになるので、コメント書式はJavaのものになります。
行の先頭に「//」を記述した場合は、その1行だけがコメントになります。または、「/* … */」を記述した場合は、「/*」から「*/」までの間がコメントになります。
JavaのコメントもJSPのコメントと同じで、ブラウザにもHTMLソースにも出力されません。それら各コメントの性質を理解し、使い分けることが重要です。