色々あるアプリケーションサーバー

ここまでの記事の中で、アプリケーションサーバーについて色々記載していますが、「アプリケーションサーバー」という用語の意味は結構曖昧だったりします。

以前の記事でも記載していますが、
(Web)アプリケーションサーバーとは、Webアプリケーションを実行するための機能を提供しているソフトウェアのことです。

言い換えると、Webアプリケーションを実行するため機能さえあれば、それはアプリケーションサーバーであると言えるわけですが、その機能のためのフレームワークは多数存在しています。

例えば、マイクロソフト IISはASP.NET、
WebSphere Application ServerやJBossは、
サンマイクロシステムズ(現Oracle)の策定する仕様である
Java Platform Enterprise Edition(略称Java EE or J2EE)に
準拠したアプリケーションサーバーになります。
他にも、PHPやColdFusionなどもあります。

(CGIもWebアプリケーションと言えますので、CGIを制御するWebサーバーもアプリケーションサーバーと言えなくもありませんが、Webサーバーはあくまで、Webブラウザとサーバー側のアプリケーションとの仲介を役目とし、業務処理を実行するのはアプリケーションサーバー、と用語を使い分けるのが一般的です。アプリケーションサーバーという概念が誕生したのは、CGIよりずっと後になります。)

その中で、本サイトでは、Tomcat(トムキャット)というアプリケーションサーバーを使用して、Javaアプリケーション(サーブレット、JSP)を作成していきます。

Tomcatは、Jakartaプロジェクトのサブプロジェクトとして開発されているオープンソースのソフトウェアで、Javaサーブレット・JSPを処理するアプリケーションサーバーです。

誰でも無償で利用でき、なおかつ商用サイトでの利用実績も多いため、サーバーサイドのJavaアプリケーション学習にうってつけです。